サマポケ 鴎√の感想など
サマポケは、鴎√が最高でした!
10年前に鴎が見つけた宝の地図とそのヒントを元に
島に隠された秘宝を探しに行くお話。
小さいころに山へ何かないかと探し回る
そんな楽しかった日々を思い出すそんなテーマ
途中まではKeyあるあるできっとこういうことなんだろうな
ってミスリードからの予想外の展開が待ってました。
(でも、大筋としてはKeyあるある)
クリア後も何度も読み返したくなる最高なお話です。
サマポケを買った際には他のストーリーの兼ね合いもあわせて
一番最初にプレイして引きずり込まれて欲しい√です。
<<以下、ネタバレ>>
上で最高なお話とは書きましたけど
他ヒロインと違って最初からバットエンドととも言えます。
なぜなら、鴎は病院で寝たきりで物語の少し前に死んでいますから・・・
でも、これはKeyだとそこまで驚く話ではないです。
KanonやCLANNADでは、病院で寝たきりのはずのヒロインが登場し
AIRやリトルバスターズEXでは、すでに死んでるヒロインが登場します。
(未プレイの人のために誰か伏せます)
それらの過去作であったような要素がぎっしり詰まった話で
洞窟を冒険してる時から、ずっとリトバスのを彷彿とさせ
母から鴎の症状を聞いた時や、手紙のシーンに、浜辺で友達が集まる所はCLANNADのを思い出させて
EDではダメ押しにまたCLANNADの別キャラのネタを持ってきて
ミスリード部分だって、宝物(探し物)とか徐々に思い出すあたりが
Kanonのをイメージてやってる感あるし
過去作やってる人には一つ一つが気づいたり関連付けるだけで泣いてしまう。。。
いや、過去作やってなくても
後半は涙せずに見るのは無理と思う。
最後、鴎のために鴎が最後までやり通したかった想いを継いで
海賊船の作成、友達の招待の流れは
ただ悲しいだけの話ではなく
とても暖かいものになっていたと思います。
そんなKeyらしい話にふさわしく
考察しときたいポイントがちらほら
【鴎って結局何?】
上にも書いている通り、Key作ならよくあることで
肉体を持った思念体のような存在といったところでしょうか。
KanonやCLANNADではそういうもので納得するしかなかったですが
今回はそれが蒼√で明かされる『七影蝶』
故人の夏の時期の未練や思い出と共に漂う光る蝶
見える人と見えない人が居て、見える人でも見えない七影蝶がいる
(逆に見えない人でも、見ることができる七影蝶もいると思われる)
なんで未練や思い出が夏限定かと言う、蒼√で迷い橘が咲いてる間
この七影蝶を送ることができる→現世からあの世とつながっている的な説明があるため
この七影蝶、ただの推測ですが1羽では人の思い出と未練を運んでるだけで
大したことはできないんでしょうけど
同じような未練が集まることで奇跡が起こせるそんなKeyぽい設定じゃないかと思います。
まず、鴎の母が倒れている鴎で見た蝶。
これは鴎の七影蝶ではなく、鴎の想いに引き寄せられた
鴎に似た夏の未練を抱える七影蝶が鴎に触れ
鴎の想い一部を貰っていったんじゃないかと思います。
なぜなら、この時、抜けていったのかが鴎の七影蝶なら
蒼√を見る限りだと、鴎は完全に目を覚まさない眠り姫状態でなければいけませんが
最後に島から出る時(倒れた後ですね)、大切な手紙を置いていくと言ったり
昔、絵本の冒険を自分がしているような意識の混濁をしたり
母にスーツケースを島に持って行ってと伝えることができないため
七影蝶に不完全に想いを持っていかれて、体調が急変しただけと考えられます。
そして、そんな七影蝶に他の七影蝶も影響を受け
スーツケースに集まり鴎の記憶を持つ幻影を発生したと考えられます。
(鴎の母が話したときの演出で、スーツケースに集まってる蝶は複数)
こう考えた時、Pocketで鴎が生存している説明が一応付きます。
もし、この七影蝶の奇跡が七影蝶の存在する力を消費するものだった場合
七海の願いを叶えるため、大量の七影蝶が消えたと考えられ
鴎がそもそも倒れることがなくなり、羽依里が来る夏まで毎年
海賊船完成を目指して島へやってきたことにできます。
【タカ=羽依里?】
これはただのミスリードでしょうね。
小説を読んでる時に、登場人物に感情移入する際
自分と同じ名前のキャラに対して、強く移入することありませんか?
羽依里も途中から
夢の登場人物の1人になったつもりで冒険をしていた
と説明しており、まさにこれがそういうことかと。
しかし、羽依里が感情移入してタカに偏って覚えているだけかもしれませんが
回想シーンの話だけだと、ひげ猫団の冒険の主人公はカモメじゃなくてタカですよね。。。
【カモメと一緒に冒険したと思われる3人が集まることについて】
これもミスリードの延長と言うか徹底でしょ・・・
羽依里が鴎の代わりにスーツケースを引っ張ることで
海賊船までの道のりを本の物語のように5人で冒険したという流れにするためだけの
最後にKeyの作品は終わった後に「感動した」と言う感想がでるのではなく
プレイ中見ている間に涙が出るぐらい本当に感動させるぐらいでなければ
Keyではないみたいなことを麻枝さんが書いてましたが
Key作で本当に感動した話はプレイ中も泣き
プレイ後もしばらく話を思い出すだけで
泣いてしまうぐらい感動するもの
今回、鴎√はこういう次元の出来だったと思います。
(これを書いてる間も泣きかけつつ書いてたので、変な文章がありそう・・・